ワンボードマイコンを笑う者はワンチップマイコンに泣く?

今日は研究&趣味の話。
らんちゃんの話は無しよ~

知り合いの先生よりZ80やら、8086を山のように貰った。

なんちゃってハード屋さんの私にとってはぜひともプログラムしてみたかった
ハードの一つだ。
今回の話は、マイコンに関する話題なのだ・・・・
Z80などのマイコンは本体のICとは別にEPROM・IO・RAMなどを配線を
しなければならない。このEPROMにプログラムを入れるためのライターが
これまた高い。2万円ほどするのだ。配線もゆうに100本を越えて一苦労。
しかもでかい!

現在使用しているAVRマイコンは「ワンチップマイコン」と呼ばれる
一つのICの中にメモリ・ROM(プログラムを入れる所)・ポート・AD変換など
がセットになっている。マイコンも100円の物からあってとってもリーズナブル。
消費電力は少ないし、配線は少ないし。とっても楽に使えるのだ。
プログラムの書き込み装置は300円程度で自作できちゃうので全くもって
実験向けと言わんばかりなのだ。 


他のH8とかSHシリーズは秋月などで売っているが少々高いし、ポータブルで
使用するには電力的に難しいのでアウトオブ眼中だった・・。
(なんというケチな学生。)

と言うのも
所詮は音声やらのセンシングした信号を液晶に出したりとかそんな程度なので
4kROMの1kRAMで十分だったのだ。
しかし、最近マイコンでFFTをするとかの少し手のこんだ事をし始めるようになった。
パソコンのプログラムと同じように float a[512],b[512]; なんて気軽に配列を宣言した
だけで1kのRAMなんて食い尽くされてマイコンが暴走してしまうのだ。。。。

Mega168などはメモリ増設なんて考えられていないので、こうなるとワンチップ系の
マイコンではどうにもならなくなる。まあシリーズを変更すると4kRAMにはなるのだが、
マイコンが4倍の大きさになってしまい、細かい回路も変わってしまう。大きくした所で
所詮、数Kなのだ。それにセンシングするセンサーもだんだんと増えて中身も複雑に
なってきた。ROMが足らない・・・・


そう。。ワンチップマイコンの強みでもあるが最大の弱点は枠が決まってると言う事。
(しかも小さい)
一方ワンボードやら高価なマイコンはRAMもROMも、メガ単位で持つ事ができるのだ。
この研究大詰めの時期に来てでワンボードマイコンが非常に羨ましく思うのだ。。

学士だった頃の研究室に居る自称"元組み込み屋さん"の先輩が言っていた
「RAM/ROM少くね~」と言うのが今頃よく理解できるようになった。。

やはり高い物は高いだけの価値はある・・・可能であれば任天堂DSと同じCPUのARM7とか
市販はさせれてないがモバイル用のSHとかで開発できれば問題ないけど
マイコンの世界でこの高いと言うのが学生が自腹で買えるケタとはは少し桁が違うのよね~

さて。どうやってこの状況を乗り切る?がんばって回路設計しなおすか? 思い切ってCPUを変えてみる? ああなんと悩ましい状況だ・・・。 便利・簡単のウラには大きな落とし穴が待っているのだな・・・・。


この記事について

このページは、まてらーが2008年12月24日 23:47に書いた記事です。

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