IBMのシンクパッドハッキング(修理)

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会社でも、自宅でもPC屋さんをやっている今日この頃・・・
夏を越えて涼しくなるととたんにPCが壊れ始めるのよね。
AMDのアスロン1800+時代なんかは夏が越えれたらもう大丈夫とか言っていたの
とは少し様子が違ってきています。

今回は、知人の依頼でマザーボードのEEPROMをハッキングします。
とりあえず、裏側からネジを外しまくってカバーを外す。
1.jpg

カバーが外れれば、後は、基盤を外す為に、FANとかオプションの部品を取り外します。

PCの重さはバッテリーとヒートシンクが90%を占めるのではないか?
と思うほど重いです。 確かに何十W(ワット)もの電気をたった2cmX2cm四方の
シリコン基盤で消費するのですからそうなるのも当然かな・・・?
P1060284.JPG

ノートPCの場合は基盤は一枚で構成されている事が大半でしょう。
なので通常、壊れた場合はアッセンブリ交換で馬鹿高い修理費用がかかります。
2.jpg

さて、ここからが、腕の見せ所。 INTELのコントローラの周辺にAtmelのEEPROM
が乗っています。これは、シリアル接続のチップですね。 ここに、BIOSの情報が
書き込まれています。 また、EEPROMですので、バッテリーがなくなっても
書き込まれた情報は消えません。
P1060288-1.JPG

シリアルで接続されていますのでひょろっと、信号線を分岐してあげます。
P1060282.JPG
基本的には、グラウンド/SDA/SCL の3線でOK。 
その接続先は、RS-232Cに接続しますが、USB変換コネクタでは不可です!
電源や信号が微妙に違いますのでできません。

もう一つ問題があり、RS-232Cコネクタに電圧を合わせる回路も必要です。
まあ、RS-232Cは+-12Vなので、これを波形を変えずに、ダイオードで5V程度の
信号に落としてあげます。 こんな回路です(図はWEBで拾いました)
circuit.JPG

あとは、コマンドプロトやら色々駆使して、ROMを吸い出して完了。

で、、、分岐線を外すときに、ハンダでちょっと溶かしすぎちゃいまして一部断線しちゃいました・・。
0.1mmの配線を追いかけて。。0.15mmの配線でジャンパしました。
P1060291-1.JPG
これで一件落着と。 回路を見てて思うのは、やっぱりチップ同士はシリアルで接続した
方が設計は楽だし、アナライジングも容易にできるからデバッグもスイスイですね。

久々に何かマイコンで作るかな? データロガーとか実用系で行きたいですね。
AVRマイコンであれば、頭の中では基本的な格子も出来上がってるのでGCCでも
インストールして脳内デバッカーで遊ぼうかしらね。

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パソコンっていまだに動かなくなった事ないな〜

この記事について

このページは、まてらーが2010年11月23日 09:56に書いた記事です。

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